長年の習慣はなかなか変えられないというお話。2008/09/24

長年の習慣はなかなか変えられないというお話。
我が家は建物は基本的に築後十数年になる。
昨年改装しているのだが、
台所は流し台などは新調したものの、
なぜか水道の蛇口だけは古いままだった。
 
ご存知の方も多いと思うが、
水道の蛇口のレバーは、
95年の阪神大震災以前と以後とでは、
操作が逆になっているのである。
 
何でもあの地震の時に上から落ちてきたもので、
レバーが押されて水が勝手に流れてしまったことから、
変更になったと言われている。
 
しかし我が家では、流し台の水道は旧式、
新調した洗面台の水道は新式なので、常に混乱がつきまとっていた。
最近何とか使い分けられるようになっていたのだが、
ここに来て台所の蛇口が甘くなって水が漏れるようになったので、取り替えることになった。
 
もちろん現在入手できるのは新式、つまり栓を跳ね上げると水が出る奴である。
これで、家の中の水道は統一されたはずなのだが、今までそれに慣れてきたために、
必ず逆の操作をしてしまう。
 
水道が止まっている状態から水を出そうとする際は別に問題ない。
旧式のやり方で押し下げても何も変化がないので、すぐに逆の操作をやり直すからだ。
ところが、なまじ少し水を出した状態から、止めようと誤って更に強く出す方向に操作してしまい、
「あわわわ!」と慌てること数えきれぬほどである。
もちろんいずれ慣れることと思うが、それまであと何度服や床を濡らせばよいやら。
 
こういった操作が通常と逆なために起こる混乱は他にもある。
押せばいいのについ引いてしまうドアとか、締めるのに左回しのネジとか。
左回しのネジなど、おそらく合理的な理由があってそういう構造になっているのだろうが、
これが分からなかったために、しばらく筆ペンが使えなかったことがあった。
 
上記のようなことにすぐ対応できる人もいることだろう。私も長年自分はそうだと思っていた。
しかしどうやらそうではなかったらしい。この年になってようやく分かった。
あの水道と同じように自分自身の使い方も逆であったようだ。
 
お、なんかうまいこと言ったんじゃないか?
 
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モノクローム・モノローグ。

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