アルペン踊りは小槍の上で踊りましょう。2009/06/07

アルペン踊りは小槍の上で踊りましょう。
人間誰しも思い違いというのはあるのではないか。
漢字の読み違いや歌詞の聞き違いもあるだろう。
 
かつて漢字の読み間違いで名を下げた宰相のことを、
そうそう笑ってばかりもいられない。
少なくとも子供の時に間違えて覚えたことは多い。
 
私は小さい頃「焙じ茶」のことを、
「“法事”茶」と勝手に思いこんでいて、
法事の時に飲むお茶だとぼんやり考えていた。
 
法事の時だけ飲むそんなお茶がある訳はないのだが、
そこは子供である。
焙じ茶も時々飲んでいたのに、よく両親がしていた、
「今日は親戚の誰々の法事で…」云々という話を、
法事などたまにしかなかったにも拘らず、しょっちゅうあったような気がして、
飲む度に、「ははあ、また今日もどこかで法事があったんだな」などと考えていたのである。
 
いくら子供とはいえ、今から考えれば相当バカっぽいが、
近くに茶舖もなく、茶を焙じるなどという概念がその頃はとても持てなかったのだ。
 
また、歌の歌詞でも勘違いは多い。
これも子供の頃の話だが、「鐘の鳴る丘(とんがり帽子)」という歌がある。
 
♫緑の丘の赤い屋根 とんがり帽子の時計台
 鐘が鳴ります キンコンカン
 メイメイ小山羊も啼いてます
 
この歌の、「メイメイ小山羊も啼いてます」のところは、
小山羊が「銘々」つまり「それぞれ」啼いているのだと思っていた。
 
「んなバカな」とみなさんお考えかも知れない。実際この話をすると、たいていの人が、
「子供がそんな事を考える訳がない。子やぎの歌なら啼き声としか思わないはずだ」と言うのだ。
しかし当時の私は本当にそう思っていて、つまるところ、私はそんな子供だったのである。
 
もちろんこれらは全て子供の頃の勘違いの話で、今ではそんな事はありませんとも。
ここのブログの文章を読んで、あれ、この字違うんじゃ…と考えたことのあるあなた、
誤変換、誤変換。
 

 
(「鐘の鳴る丘」作詞:菊田一夫)
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ノープラン、ノーコンセプトで綴る、
モノクローム・モノローグ。

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