今年もつま先立ちの一年となりそうな予感。2013/01/28

今年もつま先立ちの一年となりそうな予感。
私がバレエ観劇などというと
とんでもないと思われる向きも多いだろう。
 
ところが仕事の関係もあり、
意外にもバレエとは繋がりがあったりするのだ。
という訳で先日、
取引先の方の招待で珍しく劇場に足を運んだ。
キエフバレエのニューイヤーコンサートである。
 
若手のダンサーを中心とした構成で、
「くるみ割り人形」第2幕、「白鳥の湖」第2幕という、
有名どころの演目である。
 
ウクライナやキエフ市との友好交流を進めてきた
日本のバレエ団のソリストや教室の子供たちも出演し、
公演としても国際交流としても意義深かったのではないか。
 
だが劇場まで慣れないルートでの移動だったため、開演に遅刻してしまった。
当然こういった公演では開演後の入場は本来の席にはすぐに着けず、
演目の合間をぬって3階席などの目立たぬ専用の席に案内されるのだ。
結局1部のくるみ割り人形はそこから観劇する事になった。
 
天井桟敷のような席で興味深くはあったが、やはりジュテの高さも分からずダイナミックさには欠ける。
それでも「お菓子の国」の鮮やかな衣装の全体を良く見る事も出来、これはこれで良かった。
 
幕間には本来の席に移動できたので、白鳥の湖は中央の良い席で観覧。
横に張り出した短いスカートの白いクラシック・チュチュの衣装、
そして知らぬものなどいないあの「白鳥のテーマ」のドラマチックな旋律。
まさしくこれこそバレエそのものと言えるだろう。
 
4羽の白鳥の踊りとして知られる、日本の若いダンサーによるアレグロ・モデラートなどを挟み、
観客の多くのお目当てであるスター、エレーナ・フィリピエワのオデットを堪能した。
グラン・アダージョでのピルエットからのアラベスクはさすがの安定感で美しい。
彼女の得意とするパドブレは、さざ波が滑らかに流れて行くような、重力を感じさせない軽やかさで、
技術と表現力がここまで高いレベルで融合して初めて芸術家と名乗れるのかもしれない。
日本人のダンサーはもちろん、キエフの売り出し中の若手とも一線を画していた。
 
彼らの公演では定番のウクライナの伝統舞踊ゴパックでフィナーレ、終演となった。
ステージの出来は劇場から出てくる観客の表情で分かるものだ。皆微笑み満足そうであった。
 
読み終わったあと読者が微妙な表情とウワサの当ブログとはえらい違いなのはいうまでもない。
 
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モノクローム・モノローグ。

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