マシンガン・ダンディは付け髭だった2013/04/01

私はヒゲを生やしている。
鼻の下、いわゆる口髭というやつだ。
19歳の頃からだからかれこれウン十年にもなる。
 
経験のある方もおられるだろう、
男がヒゲを伸ばすきっかけというのは、
それほど大したことではない。
大抵は少し無精髭が伸びた時に、
気まぐれでそのまま伸ばすという場合が多いのである。
 
私の場合もご多分に漏れずそのクチなのだが、
生やしていない他人から見ると、
明確な意図を持って、オシャレしようと
色気を出していると思われるようである。
 
知人に「ダンディー」とか「男前」等と時折言われたりするのもそのためであろう。
長年の経験から考察すると、どうも口髭を生やしている場合はダンディー、
顎髭を生やしている場合はイケメンと言われるのではないか。
 
時々「なぜヒゲを伸ばしているのですか」と聞かれる。
ヒゲは放っておけば自然に伸びるので、剃るのに理由はいるかも知れないが伸ばすのに理由はいらない。
と言いたいところだが、こういうもの言いは人を不快にし、面倒くさいやつだと思われるので、
多少なりとも空気の読める私は現実には言わず、「なんとなくですよ」などと適当に答えている。
 
さて、そのダンディーなヒゲも寄る年波には勝てず、白髪が交じってきた。
エラいもので、頭髪に白髪が交じるよりヒゲに白髪がある方が、爺さん度が一挙に増すのである。
これはマズいと髪染めで染めてみるのだが、
経験のある方はお分かりと思う、ヒゲは頭髪より遥かに染まりにくいのである。
染まらないのでは意味がない。それならと強力に染めてみると黒々としすぎてしまい、
家族に「フレディー・マーキュリーか」と突っ込まれる始末である。
 
いっそ剃ってみてはどうかとあちこちで言われる。
しかし長年伸ばしていると愛着というか妙な執着もあり、その気になかなかなれない。
古い友人の中にはヒゲを私の愛称にしている者もいるのだ。
 
このヒゲのおかげで人に顔を覚えてもらえるし、今となってはトレードマークになっているので、
家族にフレディーと呼ばれようが生涯このままでいこうと思っている。
 
街で私を見かけた時は「ダンディー!」か「フレディ!」と声をかけてくれ。
「ダンディ」なら口笛を、「フレディ」ならタンクトップにタイツ姿をご披露しよう。…え!?
 
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モノクローム・モノローグ。

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