暖冬だと温暖化、厳冬だと異常気象と言うらしい。 ― 2010/01/26
「寒いのと暑いのと、どちらがいいか?」
と父に問われたのはもう15年程前のことだった。
父が唐突に何かを訊ねる時は、
深い別な思惑があることが多いのだが、
確かその時は何気なく聞いただけだったと思う。
私は昔から汗かきで、暑い夏の方が苦手だった。
逆に冬などは、
大人になってからも、シャツとジャケットの2枚だけで
外をウロウロしていたものだ。
そう話すと父は、自分は寒いのはどうもダメだと言う。
その時は、よく世間で言われるように、
生まれ月などが影響しているのかと思ったのだが、
どうやらそうではなかったらしい。
我が家にも夏生まれが2人いるのだが、一人はどんなに暑くとも汗一つかかずにケロリとしているのに、
もう一人はほんの少し暖かい程度でも、尋常でない程の汗をかくのである。
暑さ寒さの耐久性は生まれ月などではなく、単に体質によるもののようだ。
ところが、それも不変ではないと気づかされた。
何日か前、寒波が押し寄せて寒い日が続いたことがあった。
以前の私であればこのぐらい平気だった筈なのだが、ここ数年どうにもこれが耐えられなくなった。
家中の暖房器具をつけて、べらぼうな電気代を請求されるはめに陥ってしまっているのである。
寒さにめっきり弱くなってしまったのも関わらず、かつての習慣通り薄着を通しているということもある。
肩をすぼめて寒い階段を昇る姿は、情けないの一言に尽きる。
体質の変化は加齢によるものだろう。おそらく父もそうであったのではないか。
最近は平熱の体温も低下しているような気がする。何だか命の灯火まで消え入りそうな話である。
さらに厄介なのは、寒さに弱くなっただけで、相変わらず暑さにも弱いことだ。
ちょうど良い気候の季節しかダメとは、実に面倒くさいことになってしまった。
と、昔の事を思い出しつつ、例によって加齢による劣化といった陰気な方に話を進めてきたが、
もしかすると父の話はやはり別な意味があり、「サムいのは我慢できない」と言いたかったのかも知れぬ。
とすれば、このブログをもし読めば、身震いが止まらなかったに違いない。
と父に問われたのはもう15年程前のことだった。
父が唐突に何かを訊ねる時は、
深い別な思惑があることが多いのだが、
確かその時は何気なく聞いただけだったと思う。
私は昔から汗かきで、暑い夏の方が苦手だった。
逆に冬などは、
大人になってからも、シャツとジャケットの2枚だけで
外をウロウロしていたものだ。
そう話すと父は、自分は寒いのはどうもダメだと言う。
その時は、よく世間で言われるように、
生まれ月などが影響しているのかと思ったのだが、
どうやらそうではなかったらしい。
我が家にも夏生まれが2人いるのだが、一人はどんなに暑くとも汗一つかかずにケロリとしているのに、
もう一人はほんの少し暖かい程度でも、尋常でない程の汗をかくのである。
暑さ寒さの耐久性は生まれ月などではなく、単に体質によるもののようだ。
ところが、それも不変ではないと気づかされた。
何日か前、寒波が押し寄せて寒い日が続いたことがあった。
以前の私であればこのぐらい平気だった筈なのだが、ここ数年どうにもこれが耐えられなくなった。
家中の暖房器具をつけて、べらぼうな電気代を請求されるはめに陥ってしまっているのである。
寒さにめっきり弱くなってしまったのも関わらず、かつての習慣通り薄着を通しているということもある。
肩をすぼめて寒い階段を昇る姿は、情けないの一言に尽きる。
体質の変化は加齢によるものだろう。おそらく父もそうであったのではないか。
最近は平熱の体温も低下しているような気がする。何だか命の灯火まで消え入りそうな話である。
さらに厄介なのは、寒さに弱くなっただけで、相変わらず暑さにも弱いことだ。
ちょうど良い気候の季節しかダメとは、実に面倒くさいことになってしまった。
と、昔の事を思い出しつつ、例によって加齢による劣化といった陰気な方に話を進めてきたが、
もしかすると父の話はやはり別な意味があり、「サムいのは我慢できない」と言いたかったのかも知れぬ。
とすれば、このブログをもし読めば、身震いが止まらなかったに違いない。
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