閑かさや 岩にしみいる 蝉の声2008/07/21

閑かさや 岩にしみいる 蝉の声
朝も早くから蝉がやかましくなってきた。
クマゼミだろう、ある日から急に鳴き始めたのだ。
おそらく数年前の蝉の卵を産んだ時期が、
この時期ということなのだろう。
 
13年蝉とか17年蝉などのいわゆる素数ゼミは、
その素数に当たる年に大量発生する。
地中できっかり年月を刻んでいる訳だ。
 
同じように、季節を間違える訳にはいかないので、
他の蝉も日にちをちゃんと刻んでいるのではないか。
おそらく来年も同じ日、
少なくとも今年の蝉の卵が成虫になる年の、
まったく同じ日に鳴き始める事だろう。
当たり前なのかもしれないが恐るべき能力である。
 
ところで、近年都会で鳴く蝉は妙に偏っており、この辺りではクマゼミがほとんどである。
だから午後になると結構静かになるのだ。
しかし、蝉はいろいろバリエーションに富んでいた方がよろしい。
アブラゼミやニイニイゼミをバックにミンミンゼミ、ツクツクボウシがソロを奏でる、
といったオーケストラのような感じであれば、騒々しさも風流に変わるというものだ。
そして夕暮れにヒグラシでも鳴いてくれれば、涼しさも増すような気がする。
 
特にヒグラシは、子供の頃、夏の日の終わりを思い、
何ともいえない郷愁のようなものを感じた、あの無垢な日々を思い出して、やさしい気持ちになれるのだ。
 
子供を育てるなら、そんな環境が良いのだが、なかなか難しい。
蝉をうるさいだけの存在、夏休みの標本にするだけの存在にするのはあまりにも寂しい。
 
13年蝉と17年蝉が同時に発生するのは、なんと221年に一度である。
こうなると、生涯に一度も出会わぬほどの稀さだ。
もしかしたら、ここを今日初めて訪れた方も、それに近い偶然が重なっていると言えるかもしれない。
いやホント、そのくらい人来ないんですよ、よろしくお願いしますよ。
 
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モノクローム・モノローグ。

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