魔女の一撃を安倍晴明が迎え撃つ。2009/07/16

魔女の一撃を安倍晴明が迎え撃つ。
首を寝違えてしまったのである。
何年かに一度こういうことがある。
 
朝起きると、なんだか首の様子がおかしい。
案の定、時を経ずして首が動かない。
僅かでも上下左右に振ろうとするだけで
激痛が走るのだ。
 
とりあえず、首の筋肉の力を全て抜き、
両手で頭を支えて起き上がる。
そして痛みがなく安定した姿勢が取れたところで、
一切上下動や揺れのない、
すべるような足取りで移動するのである。
 
?」と家族にからかわれるが、やむを得ない。
なにしろ迂闊に僅かでも動かすと、思わず情けない声を出してしまうほど激痛が走るのだ。
痛くてうずくまろうにも、それも更なる激痛の原因になるという、激痛スパイラルに陥ってしまう。
 
とにかくこれでは仕事にならないので、病院に行くことにした。
徒歩数分の道のりを野村萬斎になりすましてしずしずと歩く。
「おっと、彼は狂言師だったか」などと、この際どっちでもいいことをこういう時に限って考えてしまう。
 
医者の話によれば、私は軟骨部分が比較的弱く、痛めやすいとのこと。
所謂ぎっくり腰の首バージョンだという説明を、「ほほう」と、もっともらしい顔で聞きながら、
「しばらくナンコツ食ってないなあ」などと、これこそどうでもいいことを考えていた。
 
首に巻いてサポートする器具(名前を聞いたが忘れてしまった)を勧められたが、
なんと1万円以上もするのだ。そこらの100円ショップで売っていそうな質感のモノがである。
ダイソーで買うことにして、これはお断りした。売ってるかな♫
 
湿布薬と鎮痛剤と胃薬を出してもらって帰る。
早速使ってみると、可動域にある程度制限があるものの、劇的に動きやすくなった。恐るべき効力である。
鎮痛剤など麻薬同然ではないか。胃薬が必要なはずである。MJ化も近いか。
 
それにしても湿布薬は中途半端な肌色で、一体誰の肌の色を基準に作っているのだろう。
夏場で首筋が出ているものだから、とにかく目立ってしょうがない。
「湿布してるんですよ」と言わず、ここは敢えてウケ狙いで年寄り臭く
「『膏薬』を貼ってるんですよ」などと言ってみるが、もはや全く笑えないのである。
 
どうせ目立つんだから、いっそ色んなカラーを選べるようにしてみたらどうだろう。
黒とかカーキとか、迷彩もいいかも。女子ウケ狙いでキティちゃん柄なんぞどうでしょう、お父さん。
 

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