名を馳せるかも知れない男の独り言。2010/11/20

名を馳せるかも知れない男の独り言。
ふた月ほど前から数週間かけて、
レンタルDVDで十数本の映画を鑑賞していた。
 
ここ数年ろくに映画館に行けなかったので、
見ておきたかった映画を中心に借りたのだ。
 
特に映像表現としての映画を
チェックしておきたかったので、
いきおい人間ドラマ的な作品ではなく、
特殊効果を使ったSFやアクション、
カメラワークに凝ったサスペンスなどが中心になる。
シリーズ物の最新作などを除いて、
いくつか簡単な感想を書いてみる。ネタバレ御免。
 
「クローバー・フィールド/HAKAISHA」(2008年)
普通の市民が手持ちのビデオカメラで、とてつもない破壊者によるパニックを撮影したという設定の、
ドキュメンタリータッチという斬新な手法をとった作品である。なかなか楽しめた。
ただ、リアリティをこの撮影手法に頼ったために、観客に情報が伝わりにくい事、
具体的なシーンは挙げないが、人間の心理と行動の描写にリアリティが欠けた嫌いがあった。
そもそもそんなパニック状態で、報道カメラマンならぬ市民がカメラを回し続けられないだろうというと、
ミもフタもないか。
 
「第9地区」(2009年)
地球にやって来たエイリアンが隔離地区で暮すという設定のSF。
ストーリーはこの手の映画としてはオリジナリティがあるのだが、
やはりこの作品のエイリアンも、高度な科学技術を持っているわりに知性の高さが感じられない。
万物の霊長として君臨し続けた自分たちのプライドを保持したいがためであろうか。
 
「カールじいさんの空飛ぶ家」(2009年)
私はもっとほのぼのとした、泣けるアニメかと思っていたのだが、良くも悪くもアメリカ映画である。
そもそも冒険を夢見た少年が、老人になったというだけで、何故ああも偏屈になるのか分からない。
子どものいない老人は子ども嫌いで偏屈、というステレオタイプに縛られすぎではないか。
 
こうやって眺めると、結果的に映画館に行かなくてもよかった作品ばかりだったような気もするが、
映画館での映画鑑賞の醍醐味は、大画面にあるというより音響システムにあるといっても過言ではない。
家庭で観賞するには、よほどのAVルームでも完備していないかぎり、どうしても音響は寂しい事になる。
もし、お隣と壮絶なバトルを繰り広げる程の度胸と執念が私にあれば、
騒音おじさんとしてワイドショーで名を馳せるかも知れない。そのときはよろしく。
 
以上PART 1、次回はPART 2をお送りします。アレとアレとアレの3本です。
 

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