猫の集会といっても、こんなのじゃありません。2008/09/05

猫の集会といっても、こんなのじゃありません。
先日、家族が珍しく猫の声を聞いたという。
というのも、
この界隈で猫を見かけたことがほとんどない。
鳴き声さえ聞いたことが無いのだ。
 
犬なら、近所に例ののべつ幕無しに鳴くのやら、
ビルの屋上で王者気分に浸るものやら、
いろいろ取り混ぜて住んでいる。
我が家にはいないが、お隣にも飼われている。
さしずめ「犬の街」である。
 
昔住んでいた街はそうではなかった。
あちこちで野良猫を見かけたし、
窓から見下ろせた、ささやかな記念庭園には、
猫の親子連れが、ひなたぼっこしていたものである。
こちらは「猫の街」であった。
 
飼っている人がどのくらいいたか、犬のように散歩しないので把握しにくかったのだが、
ある程度はいたのではないかと思われる。
もちろん、おなじみのペットボトルも並んでいたので、同じかそれ以上の猫嫌いもいただろうが。
 
その頃、ひょんなことから猫を飼うことになった。知り合いのところで生まれた子猫を預かるような形で。
当時住んでいたマンションはペット不可かどうか定かではなかったのだが、
急なことだったので、とりあえず同居を始めたのである。
 
外出から戻ると、おそらくマンションの建物に入ったときから、足音なり何なりで分かっているのだろう、
玄関の戸口で、ちょこんと座って待っていたものである。
それを一度も欠かしたことは無かったのだが、ある時、直前まで寝ていたらしく、
伸びをしながら、「しまった〜出遅れた〜」といった面持ちで玄関に出てきたこともあった。
 
先日鳴いていたという猫が、飼い猫か野良猫か分からぬが、また見かけることもあるだろう。
久しぶりに「猫の集会」も見てみたいのだが、まさか「犬の街」と言えど、「犬の集会」は無いだろうな。
某携帯会社のCMはともかく、犬の集会がもしあれば序列とかうるさそうだ。上座下座ありそうで。
なんだか我が身を省みて、お父さんがため息をつきそうである。
 
<< 2008/09 >>
01 02 03 04 05 06
07 08 09 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

このブログについて

ノープラン、ノーコンセプトで綴る、
モノクローム・モノローグ。

最近のトラックバック

RSS