私の好物の一つに赤飯がある。
特にめでたい訳でなくとも、よく食べる。
　
赤飯に限らず、もち米を使ったものが好きらしい。
というか、一番の好物は、餅そのものかもしれない。
正月など、たとえおせち料理は無くとも、
餅さえあれば、十分お正月気分である。
何と安上がりなことか。
　
その正月の雑煮にしても、
醤油ベースで海苔だけのシンプルなものが好みだ。
オデンなら、餅入り巾着が好きなのであるが、
これも、何か他の具があると気に入らない。
あくまで餅を食う手段なのである。
　
普段は一般に店で売っている赤飯を食べるのだが、
これもピンキリで、材料がそれほど違うのか、秘伝の味付けが特にある訳でもなさそうなのに、
どうしてあれほど差が出るのか、不思議だ。
旨くないのは、どうしようもない。これホントにもち米が入っているのか？といったものまである。
冷めた状態で食べることも多いのだから、もう少し頑張っていただきたい。
　
こういった何かを炊き込んだ御飯が嫌いな人もいる。
豆御飯や栗ごはんなどだが、どうやら、米とホコホコしたものの取り合わせが気に入らないらしい。
実に食生活の多くを損していると言わざるを得ない。
　
子供の頃、母親が蒸して作ってくれた赤飯。湯気の香りまで美味しかった。
もちろん、買ってくるのと違い、何か祝い事や行事がないと、家で蒸すなんてことはない訳である。
そういう特別な日のうきうきした気持ちと相まって、よりいっそう美味しく感じられた。
そんな思い出も、私の赤飯好きには含まれているのかも知れない。
　
そして今日は、さらにいつもとは違った最高にめでたい気分で、赤飯を食べよう。
こんな気分は生涯で初めてだ。
そして全ての人に感謝をささげたい。
　
ありがとう。