構わないから、バッサリやっちゃってください。2008/06/29

構わないから、バッサリやっちゃってください。
久しぶりに散髪にいった。
もう何年も通っているおなじみの店である。
全て落ち着いた雰囲気の個室、
創業108年という老舗だ。
 
引っ越してずいぶん店と離れても、
やはり店を変えるのは気が進まない。
単に気に入ってるというだけでなく、
気心が知れてるという事もあるし、
髪の状態も経年の変化もよく知っているので、
他の店でまた最初からそれを築くのは億劫なのもある。
 
誰しもこういう事はあるのではないだろうか。
女性はともかく、
男性は行きつけの理髪店をまず変えないと思う。
 
犯罪捜査などで対象者が行方をくらましても、行きつけの理髪店を当たってみるというのはよく聞く話だ。
特に男性は完全に無防備のまま、相手にハサミだけでなくカミソリまで持たして身を預けるのだから、
信頼関係がないと任せられないと思う人も多いのではないか。
 
カミソリといえば、私は子供の頃から理髪店でヒゲを剃ってもらうのが好きだった。
もちろん子供の頃はただの産毛なのだが、散髪に行くとその時が一番の楽しみだったのである。
今でも最もリラックスできる時間だ。
だから髭剃りのない美容院などはもってのほか、行く意味が無いとさえ言えるのだ。
 
女性スタッフが髭剃りの準備をする。こちらは目を閉じる。
そして至福の時が経過した後、目を開けると、
実は男性スタッフの手によるものでした。「あれ?」といういつもの光景が繰り広げられる。
 
しかし、最近は髪を切りに行っているんだか、
めっきり薄くなった頭頂部を、いかに目立たなくしに行っているのか分からない。
よく年配の方で、サイドの方を伸ばしてバーコード化する人がいるが、ちと往生際が悪い。
カツラをかぶる気がないのであれば、いっそバッサリいっていただきたい。
最近は坊主頭も流行ってる事だし。その方がよほど目立たないのだ。
 
私もいつかはスキンヘッドにでもしなければならなくなるかも知れない。
その時はあまりの極悪人相に、子供はおろか大人にまで泣かれそうな気がする。
 
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モノクローム・モノローグ。

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